お、お、音楽!?

プロロロ―グ

 彌冨研 Advent Calendar 2019 9日目です。

 研究云々関係ないものですが、読んでもらえると嬉しいです。

 こういったものは初めてなので大目に見てくれるとなお...


 僕は曲を聞くのが好きで、移動時間や空き時間などによく邦楽を聞いています。

 好きすぎて、ドラムを始めちゃう並みには...

 皆さんは邦楽は聞きますか?

 そんな僕が音楽について、アドベントカレンダーを書かせてもらおうと思った時に、

 2019年 11月 18日 発行 ブシロード執行役員 中山淳雄さん著の オタク経済圏創世記 

という本をたまたま読んでいて、とても興味のそそられる面白い内容だったので、読んだ内容を交えて、今後の邦楽の発展に必要なものについて考察したいと思います。

紀伊国屋書店のリンクはこちらから

近年の音楽事情



 近年、スマホiPhoneの普及に伴ってCDの売り上げが芳しくない状況が続いています。それは、日本国内だけの話ではなく、国外のCDの売り上げも落ち込んでいて、国内に関してはCDの売り上げの減少に応じて、生産量も減っているのが現状です。

 故に、その曲に対する評価をCDの売り上げだけで判断することはもってのほかで、音楽アプリ内の曲のダウンロード回数、再生回数が1つの評価基準として影響を持つようになってきました。

 そんな中、CDの売り上げを維持しているアーティストの1つにAKBグループがあります。

 AKBグループの代表的存在のAKB48秋元康プロデュースの女性アイドルグループで、2005年東京・秋葉原を拠点として活動をしています。この‘いち’アイドルグループがなぜここまでCDの売り上げを伸ばしているかと言うと、他とは異なったCDの価値にあります。

CDの活用方法



 通常のアーティストであればCDを買ってプレイヤーやスマホに落とし込んだり、イベントでサインを貰ったりなどです。

 しかし、AKBグループは購入したCDを自分のファンのアイドルへの当選票に置き換わり、同グループ内のアイドルの競争にユーザーが参加するためのイベントチケットになります。つまり、CDを購入することで、ユーザーはファンとなったアイドルを目に見える形で応援するでき、そのアイドルの成長を見届けることとなるからです。

その結果、2010年から15年にかけて音楽ライブ市場が突如として3倍に膨れ、パッケージの落ち込みも止まり、7000億円規模の市場におちついた。

同時期の全世界のパッケージ市場は89億ドルから58億ドルへと35%減少した。ほぼ全ての国で3割以上も落ちていた市場が、日本では2割弱の減少に留まり、日本は世界一の音楽パッケージ市場になっている。

そして、2012年に約4200億円の音楽ソフト販売額を上げ、ついに米国市場すらも超えて世界一となった。

このように、コミュニティがアイドルの成長物語をストーリーとして消費しているのである。

   出典元: 中山淳雄 オタク経済圏創世記 第二章 2.5次元のライブコンテンツ創世記 より

 これらを踏まえると、音楽単体ではなくそこから他のコンテンツへ派生、展開していくことが今後人気を集める要素の1つとなると考えました。

 そんな要素を兼ね揃えていると思う音楽ジャンルについて考察しました。

 それはボーカロイド、通称ボカロ曲です。

ボカロってなんぞや?



 ボカロとは、ボーカロイドの略で、ヤマハが開発した音声合成技術、およびその応用製品の総称で、メロディーと歌詞を入力してキャラクターに歌を歌わせる音楽ソフトの名称のことを言います。

 大まかな仕組みは、歌手や声優の歌声から抽出したビブラートや音の断片などの音のデータを変換し、データベース化します。これを入力した歌詞や音程に合わせてデータから音声を作り出し歌声として出力する技術です。

 例えば、ボーカロイドを体感できるイベント『マジカルミライ』は、2013年より毎年開催しており、今年は大阪と東京の2会場で実施し、過去最大の約5万人を動員。累計動員数は21万人以上でした。

 そんなボカロ曲が今後も売れていくだろうと思われる理由は2つあります。
(今も売れているとは思いますが、さらにという意味で...)

注:以下の表現として、ボーカロイドに収録されている様々な歌手の「歌声ライブラリ」の1つとして「初音ミク」という商品がありますが、ここではそれらを総括して初音ミクと呼びます。

Why vocaloid



 1つ目は、その拡散する媒体にあると考えられます。

 初音ミクの主な活躍の場はインターネットです。

 ユーザーが初音ミクの「歌声ライブラリ」やキャラクターデザインを使って創作した曲や映像は、主にYouTubeニコニコ動画などの動画投稿サイトにアップされます。

 昨今の若者は情報源のみならず、余暇時間をPCやスマホを用いた娯楽にあてることが非常に多いです。このことによる若者のテレビ離れは進んでいます。

 それによって、SNSとの連動性が極めて高い動画投稿サイトを主な活躍の場としている初音ミクにマッチしており、話題が話題を生む形で拡散しています。

 これは、今のメディアの形が崩れない限り一番拡散される方法なので、今後も今以上に人気を集めていくだろうと考えられます。


 2つ目は、初音ミクというものの在り方にあると考えられます。


 初音ミクは、自分の作った曲を自分の思い通りに歌わせることができ、MVを作るにしても自分のイメージした初音ミクを描き、曲に合わせて踊らせたりすることもできます。

 実際に、MMD(Miku Miku Dance)のいうプリセットされたキャラクターの3Dモデルを操作しコンピュータアニメーションを作成する3DCGソフトウェアが存在します。

 このように、初音ミクはそのほとんどがユーザーによって形作られ、ユーザー次第で様々な楽しみ方があり、ユーザー同士で初音ミクを作り上げることができる、これらが初音ミクの特徴であり、今後の人気につながる要因の一つだと考えられます。

 また、多くの動画配信サイトの配信者によって配信される俗に言う『歌ってみた』動画初音ミクに歌わせていた曲を人が歌うことで、聞いている人に親近感や自分も歌ってみたいという欲望に駆られることも少なくないと思います。

 このような、二次創作の多さも自由度の高さからくるもので、先に述べた初音ミクの拡散媒体を考慮すると、インターネットに初音ミク初音ミクから派生したコンテンツであふれかえることが想像できます。

で?



 これらより、拡散する媒体や初音ミクというものの在り方によってユーザーの自発的かつ自由な情報拡散、自由度が高い創作活動が多くの曲を生み出し、広まる

 これがボーカロイド曲、ボカロ曲が今後人気を集めていくだろう要因であり、今後の邦楽の発展に必要な要因だと考えました。

 よって、曲単体ではなくそこから他のコンテンツへの聞いてる人の自発的かつ自由な情報拡散と自由度の高い派生、展開が今後の邦楽の発展に必要なものだと考えました。

君の名は?

 初めまして、B1のRandyGenです。慣れないこと多くてAdvent CalendarもNo nameのまま...

 彌冨研の先輩方にはいつもお世話になってます。感謝してもしきれないです。

 北田さんに(おそらく冗談半分?)『書いてみる?』と誘われたので書いてみました。

 投稿遅くなって申し訳ございません。また、機会があれば書かせてほしいです。

 彌冨研Advent Calendarはまだまだたくさん続くので、毎日投稿楽しみにしてます。

軽く自己紹介

 一浪のB1。高校で遊びまくった後悔をバネに日々精進。
 夏休み明けにUnityで2Dシューティングゲーム作成。
 今は、Pythonでクローリングした内容をTwitterbotに吐かせるものを作成中。
 その他もろもろ...
 春休みから初インターン。ちなみに、好きなバンドはGALNERYUS


 日々の冷え込みが激しくなってきました。皆様のますますのご健康をお祈りしております。